肝臓外来
日本肝臓学会の専門医が、診療を担当します。
健診等で肝機能異常を指摘された方、B型肝炎・C型肝炎などのウイルス性肝炎、脂肪肝、慢性肝炎、肝硬変、
肝がん、また肝臓と関連性の高い胆のうやすい臓の病気についての診療、診断、治療の相談を行っていきます。
お酒を飲まない人や、やせた人でも肝臓の病気になることが!
肝臓というと、アルコールというイメージがありますが、肝臓の病気はアルコールを飲む飲まないだけに関係するのではありません。
運動不足や不規則な食生活など、ライフスタイルの乱れにより、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)を発症する可能性があります。
また、脂肪肝でも、太っていない人もいます。脂肪肝は、肝臓に中性脂肪がたまる病気なので、外見的にやせているから大丈夫というわけではありません。
やせていても食事の栄養が偏っている人は脂肪肝になりやすいのです。
見た目やアルコールの摂取量だけでなく、
- 「デスクワークが中心で運動不足」
- 「慢性的な睡眠不足」
- 「お酒や甘いものでストレス発散」
- 「外食が多い不規則な食生活」
「それほど太っていないし、お酒も飲まないから大丈夫」などと考えないようにしましょう。
人間ドックで発見される異常項目の1位!
肝機能障害の割合が、増加しています
意外かもしれませんが、人間ドック受診者の結果から、3人に1人が肝機能検査で何らかの異常が指摘されています。
肝臓の数値を指摘されるのは30代~50代で、なかなか医療機関を受診する時間が取れない世代です。 しかも、肝臓は、沈黙の臓器と呼ばれ、かなり病気が進行していても、自覚症状がほとんど出てきません。 健康診断の結果だけで、自覚症状もないのに医療機関を受診するのは面倒だと思うかもしれませんが、 気がついた時には肝硬変や肝がん…といった状態になりかねないので、血液検査で異常が出たら、必ず診察を受けてください。 胎児の様子を見るのにも使われる超音波(エコー)による検査で、簡単に調べることができます。
肝臓の病気で大切なのは、早期発見と早期治療。症状が軽い段階から治療を開始することで、
肝硬変の前期段階である線維化を初期のうちに食い止めること、肝硬変を予防することが、大切です。
肝臓の病気のサインを知る方法は、簡単です。毎年行っている血液検査をチェックしてください。
健康診断の検査項目に必ず含まれている「ALT」や「AST」、「γ-GTP」の値が高かったら、自覚症状がなくても受診のサイン。
早めに専門医にご相談ください。
基本的には生活習慣の改善とお薬での治療になりますが、専門医でしか処方できない薬もあるので、「もしかして」と思ったらまずは専門医を受診しましょう。